積読を消化したい。

絶版を恐れるあまり、積読ばかりが増えてしまったので読書のモチベーションを上げるために開設しました。読んだ小説の感想を書いていきます。

2022-01-01から1年間の記事一覧

館シリーズオマージュ『硝子の塔の殺人』知念実希人 著 ネタバレあり感想

知念実希人さん著の「硝子の塔の殺人」を読みました。「館シリーズ」リスペクトな作品で面白そうだったので手を伸ばしました。感想を先に述べると、読んでいる時のリーダビリティは凄かったのですが、オマージュとメタミステリが強すぎて「他人のふんどし」…

『殺しの双曲線』西村京太郎 著 感想

西村京太郎さん著の「殺しの双曲線」を読みました。アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」に挑戦した名作と聞いたため手を伸ばしたのがきっかけです。クローズド・サークルの小説は多数あっても、本作のようなクローズド・サークルで「そして誰…

『早朝始発の殺風景』青崎有吾 著 ネタバレなし感想

青崎有吾さん著の「早朝始発の殺風景」を読みました。 高校生が主役の日常の謎系短編集です。読み終わった後に気づいたのですがエピローグ以外は密室でやり取りしたいたようです。 「早朝始発の殺風景」始発電車に乗った男子高校生が、女子のクラスメイトと…

『満潮に乗って』アガサ・クリスティー著 ネタバレなし感想 登場人物メモ

『満潮に乗って』アガサ・クリスティー著を読みました。「亡き大富豪の遺産を独占する未亡人」「未亡人に遺産を独占され頼らざるをえない故大富豪の親戚」「登場人物の三角関係」「未亡人の過去を知る男の登場」「第2次世界対戦の影響」と横溝正史さんの『犬…

『invert 城塚翡翠倒叙集』『invertⅡ 覗き窓の死角』相沢沙呼 著 ネタバレなし感想

相沢沙呼さん著の「invert 城塚翡翠倒叙集」と「invertⅡ 覗き窓の死角」を読みました。2作とも倒叙ミステリです。前作「medium 霊媒探偵城塚翡翠 」はド派手に終わった小説だったため続編はどうなるのか期待と不安を抱きながら読みました。 invert 城塚翡翠…

『体育館の殺人』青崎有吾 著 ネタバレなし

青崎有吾さん著「体育館の殺人」を読みました。 第22回鮎川哲也賞の受賞作品です。受賞後に作者の青崎有吾さんは「平成のエラリー・クイーン」と呼ばれるようになったのも納得のクイーンっぽい丁寧な推理小説です。 本作の事件は、雨の中の体育館で、普段は…

『むかしむかしあるところに、死体がありました。』青柳碧人 著 ネタバレなし感想

青柳碧人さん著『むかしむかしあるところに、死体がありました。』を読みました。 表紙やタイトルでネタ感やトンデモ感が強く。 SNSで普段はミステリー小説を読まない方にも話題だったため「どんでん返しかな?」と先入観を持って読んだのですがしっかりした…

『未来からの脱出』小林泰三 ネタバレなし感想

小林泰三さん著の『未来からの脱出』を読みました。 あらすじ ここは監獄だ。さあ、脱出ゲームを始めよう――。サブロウは森に囲まれた老人ホームらしき施設で、平穏な日々を送っていたが、自分は何者でいつ入所したのか、そもそもこの施設は何なのか、全く記…