積読を消化したい。

絶版を恐れるあまり、積読ばかりが増えてしまったので読書のモチベーションを上げるために開設しました。読んだ小説の感想を書いていきます。

山田風太郎

『幻燈辻馬車』山田風太郎

山田風太郎さんの「幻燈辻馬車」を読みました。自由民権運動が起きている明治15年が舞台です。 西南戦争で息子を亡くした元会津藩士干潟千兵衛が孫お雛と一緒に辻馬車稼業をしながら、亡き妻の仇とお雛の母親を探す話です。そんな二人の辻馬車に乗せた客をき…

『警視庁草紙』山田風太郎

山田風太郎さんの「警視庁草紙」を読みました。西南戦争前の明治時代を舞台にした連作短編小説です。 本作はミステリー小説にジャンル分けされそうですが、忍法帖シリーズのようにいかに相手を出し抜くかを楽しむ小説だと思いました。 元町奉行の隅老齋と旧…

『妖異金瓶梅』山田風太郎

山田風太郎さんの「妖異金瓶梅」を読みました。中国の四大奇書「金瓶梅」をモチーフにした短編ミステリ集です。 ・1950年代に刊行された小説・中国の古典が舞台・栄の時代の好色漢と、その妻と七人の妾に関わる怪事件・エログロ要素がある・レジに持って行き…