アガサ・クリスティー
アガサ・クリスティー著「鏡は横にひび割れて」を読みました。本作はホワイダニットの傑作でしょう。トリックなどで本作より優れている作品は数多あるでしょうが、そんなことはどうでも良くなる威力がある一冊です。ミス・マープルシリーズらしくどこかゆっ…
アガサ・クリスティー著「パディントン発4時50分」を読みました。 ミス・マープルの友人、マギリティカ夫人がパディントン発の列車に乗っていると隣を並走する列車で行われている殺人現場を目撃。翌日の新聞にそれらしい記事がないため2人は警察に相談。警察…
アガサ・クリスティー著「葬儀を終えて」を読みました。 「隠れた名作」としてよく名前を目にするので期待して読みました。個人的に序盤から面白いクリスティー作品は尻すぼみする印象で自分には合わないと思っていて、本作も読んでいる途中まではそれほど熱…
アガサ・クリスティー著「ねじれた家」を読みました。とある有名作 伏せ字「 Yの悲劇 」に似ていると聞き、その作品を最近になって読んだので、本作を読んでみました。 資産家が被害者ですが、家族で遺産相続で揉めてるようでもない。また人柄も良く強く恨ま…
『満潮に乗って』アガサ・クリスティー著を読みました。「亡き大富豪の遺産を独占する未亡人」「未亡人に遺産を独占され頼らざるをえない故大富豪の親戚」「登場人物の三角関係」「未亡人の過去を知る男の登場」「第2次世界対戦の影響」と横溝正史さんの『犬…
『死との約束』アガサ・クリスティーを読みました。先に感想をネタバレ無しで述べます。アガサ・クリスティーはストーリーテラーとして優れており、比較的ボケーっと受け身で読んでいても楽しめる小説が多い印象でしたが本作『死との約束』は集中して読んで…
『白昼の悪魔』アガサ・クリスティー著を読んだ。 本作の登場人物一覧では事件発生前から登場する人物の説明が「ジョリー・ロジャー・ホテルの滞在客」と一括りにされているため人物名が頭に入ってこない作品でした。 そのため私は普段あまりしない登場人物…
旧友の招きでスタイルズ荘を訪れたヘイスティングズは、到着早早事件に巻き込まれた。屋敷の女主人が毒殺されたのだ。難事件調査に乗り出したのは、ヘイスティングズの親友で、ベルギーから亡命して間もない、エルキュール・ポアロだった。 クリスティーの作…