積読を消化したい。

絶版を恐れるあまり、積読ばかりが増えてしまったので読書のモチベーションを上げるために開設しました。読んだ小説の感想を書いていきます。

実は貴重な文庫で読める『インスマスの影 クトゥルー神話傑作選』H・P・ラヴクラフト

H・P・ラヴクラフトインスマスの影 クトゥルー神話傑作選』を読みました。

いつかはラヴクラフトの作品を読んでみたいと思っていたのですが、東京創元社からは文庫サイズの全集が出版されているのですが、全集(1)の初版は1974年と月日が経っておりハードルが高そうなのと星海社から出版されている傑作選のようなものはお値段がちょっと高めで近所の書店には見当たらなかったため新潮文庫の傑作選を手に取りました。

 

私自身はクトゥルー神話については全く詳しくなく、Metallicaに綴りは違う「The Call Of Ktulu」という楽曲があったり、RPGの黒幕にニャルラトホテプの名前が聞いたことがあるくらいですがSFホラー作品として楽しめました。

東京創元社星海社もいつか読みたいと思います。

 

ただ読むのに気合と勢いが必要だったのが正直な感想です。

ラヴクラフトの文章の状況説明が独特で丁寧を通り越して長くネチネチしている印象を受けました。また近年訳したとはいえ「残滓」「穿鑿」といった最近はあまり使われない言葉がでてくるため、活字馴れしていなくクトゥルー神話の元祖を知りたいという方は漫画作品から入ったほうが良いと思います。

 

クトゥルーの呼び声」と「異次元の色彩」は説明できない何かが暗躍している作品なのに対して「闇にささやくもの」と「インスマスの影」は結構説明してくれるなぁと逆な印象でした。

 

収録内容が全集の何巻に収録されてるかの自分用メモです。

(1)異次元の色彩

(4)ダンウィッチの怪しい

(5)クトゥルーの呼び声

(2)ニャルラトホテプ

(5)闇にささやくもの

(1)暗闇の出没者

(3)インスマスの影