積読を消化したい。

絶版を恐れるあまり、積読ばかりが増えてしまったので読書のモチベーションを上げるために開設しました。読んだ小説の感想を書いていきます。

「予言の島」澤村伊智 登場人物メモ ネタバレなし

2021年のカドフェスの帯には「初毒はミステリ、二度目はホラー。」と書いてありホラー風のミステリーは結構あると思うですが逆はあまり聞かないと思い、手に取りました。

作中でも言及されていますが、「閉鎖的な住人」「入ったら祟りが起きる山」など横溝正史さんへのリスペクト、オマージュを感じました。

帯の言葉の通りで印象がホラー→ミステリー→ホラーへと変わっていく小説でした。

 

20年ほど前に宇津木霊子という霊能力者が瀬戸内海の霧久井島という島へ心霊番組のロケに行き20年後の8月25日~8月26日未明に島で6人死亡すると予言。
その後、宇津木霊子は死去。
そんな曰く付きの霧久井島へ主人公たちは予言された日に合わせて傷心旅行へ行くという始まり。

 

登場人物メモ ネタバレなしです。

天宮淳 主人公。37歳。両親は離婚しており現在は兵庫県で母親と同居中。
    ちなみに「あつし」です。

大原栄作 淳の同級生。東京で働いていたものの激務な仕事と上司からのパワハラ
     原因で精神的に参り自殺未遂をしてしまい。兵庫県に帰省。

岬春夫  淳の同級生。旅行をしながらその土地での日雇いを日常にしている。
                  霧久井島への旅行の言い出しっぺ。

宇津木霊子 20年前に霧久井島から帰省後に亡くなった霊能力者。
      生前に霧久井島で起きることを予言。


霧久井島への旅行者

虚霊子 宇津木に影響を受け占い師になる。予言を確信しており確認のために旅行。

江原数美 虚霊子と共に霧久井島に向かう船で淳達と出会う。元看護師。

遠藤晶子 後述「民宿あそう」の客。東京からの旅行客。
     初対面でもわかるほど息子に過保護というか依存。

遠藤伸太郎 25歳。小学生時代にイジメを受け登校拒否になり、それがキッカケで
      マザコンになる。話し方は文書だと10歳未満のよう。

 

霧久井島の住人

須永 むくい荘の館主。予約したはずの淳達を門前払い。

麻生 「民宿あそう」の館主。島出身ではなく脱サラし霧久井島に移住し民主を経営。
    土俗が好きでわざわざ霧久井島へ移住した節がある。
    ちなみに下の名前は不明。妻と民宿をしていて妻は妊娠中。

橘照二 霧久井島の駐在警官。

古畑  霧久井島の町長のような立場の人物。見た目は仙人のよう。